建設会社の経営者を対象に、 シニア世代のベテラン従業員に関する調査を実施しました。
建設業界に年齢は関係ないと思う理由とは?
建設業界では、 シニア世代と呼ばれる60歳以上の方が、 現役で活躍していると言われている。
中には、 定年退職後に、 再び建設業界に戻ってくるシニア世代の方もいるようだ。
シニア世代の従業員が採用される理由として、 今まで培ってきた技術や資格、 経験があり、 会社の即戦力になることが挙げられる。
では、 シニア世代のベテラン従業員が、 建設業界に復帰したとき、 どのような仕事があるのでしょうか?
そこで今回、建設会社の経営者を対象に、 シニア世代のベテラン従業員に関する調査 を実施。
まずはじめに、 建設業界の職場の平均年齢から。
平均年齢が30歳未満の建設会社は約1割程度しかない!?建設業務に“年齢”は関係するのか!?
設問:「職場の平均年齢は以下のどれに当てはまりますか?」
『 40歳以上~50歳未満(38.6%) 』
『 30歳以上~40歳未満(28.6%) 』
『 50歳以上~60歳未満(21.9%) 』
『 20歳以上~30歳未満(8.4%) 』
『 60歳以上(1.7%) 』
『 20歳未満(0.8%) 』。
6割以上の職場の平均年齢は40歳以上と判明。
一方で、 平均年齢が30歳未満の職場は約1割程度しかなく、 建設業界の若手離れがいかに深刻なのかが伺える。
建設業界の職場の平均年齢が明らかになったが、 建設業界に年齢は関係あるのだろうか?
設問:「建設業界に年齢は関係あると思いますか?」
『 関係ない(6.5%) 』
『 どちらかといえば関係ない(12.2%) 』と回答した方を合わせて約2割の方が『 関係ない 』と回答。
建設業界は力仕事以外にも現場監督や施工管理、 工事監理など多くの仕事が存在。
仕事の幅が広いからこそ、 年齢は関係ないと思う方がいるのかも。
年齢は関係ないと思う理由は…?
・やる気や人柄など、 少しでも力になってくれる人が必要と考えているから(30代/男性/埼玉県)
・年配の方は知識が豊かで、 若手は力やアイデアがあるので(40代/女性/愛知県)
・技術があればいつまでも働けるので(40代/女性/埼玉県)
・必要なのは理解力、 技術力、 判断力、 正確な納期などであり、 年齢は全く関係ない(50代/男性/滋賀県)
ベテラン従業員がいると安心する?シニア世代の従業員が必要な理由とは
建設業界は、 専門性の高い資格を必要とする作業や危険が伴う作業があるため、 ベテラン従業員の存在が重要です。
みなさんもベテラン従業員がいることで安全が守られた経験や作業が効率化された経験があるのではないか?
設問:「建設業界にベテラン従業員がいると安心できますか?」
『 安心できる(43.9%) 』
『 どちらかといえば安心できる(46.6%) 』と回答した方を合わせて9割以上の方が『 安心できる 』と回答。
やはり、 多くの方がベテラン従業員がいることで安心するようです。
ベテラン従業員が持つ知識や経験は、 非常に重宝されるのかもしれない。
ベテラン従業員がいることで周りの方は安心するとわかったが、 60歳以上のベテラン従業員は必要なのでしょうか?
設問:「建設業界においてシニア世代のベテラン従業員は必要ですか?」
『 必要(40.4%) 』
『 どちらかといえば必要(49.4%) 』と回答した方を合わせて約9割の方が『 必要 』と回答した。
多くの方が、 シニア世代のベテラン従業員を必要と感じているよう。
その理由は何か?
シニア世代のベテラン従業員が必要な理由は…?
・安心感があり、 アドバイスをもらえるから(30代/女性/神奈川県)
・若手へのアドバイスが上手くできるから(40代/女性/愛知県)
・技術力や指導力が身に付いているから(40代/男性/大阪府)
・豊富な経験に基づくノウハウを持っているから(50代/男性/岐阜県)
シニア世代のベテラン従業員は、 長年培ってきた経験や知識を持っており、 若手世代にアドバイスができることから、 必要と感じているよう。
周りの方は、 シニア世代の熟練した技術や豊富な経験を頼りしているのかも?
シニア世代の求職者数と採用数は増加している!?
先程の調査で、 建設業界において、 多くの方がシニア世代のベテラン従業員を必要としているとわかった。
では、 シニア世代のベテラン従業員が必要とされる中で、 シニア世代の求職者数の割合に変化はあったのか?
設問:「シニア世代の求職者数の割合はどのように変化していますか?」
『 年々増加している(15.6%) 』
『 増加している気がする(38.3%) 』と回答した方を合わせて5割以上の方が『 増加している 』と回答。
シニア世代の求職者数は増加しているよう。
「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」が一部改正され、 希望者は65歳まで働くことが可能となり、 働けるまで働きたいという方が増えているからかもしれない。
では、 求職者数は増加しているとわかったが、 それに伴って採用数も変化したのだろうか?
設問:「シニア世代の求職者の採用数はどのように変化していますか?」
『 増やしている(11.7%) 』
『 少し増やしている(29.5%) 』と回答した方を合わせて4割以上の方が『 増やしている 』と回答しました。
建設業界の若手離れに伴い、 豊富な知識や経験を持つシニア世代のベテラン従業員を確保したいと思う会社は増えてきているよう。
労働意欲があり、 知識や経験を持つシニア世代は重宝されるのかもしれない。
シニア世代のベテラン従業員に任せたい仕事が判明!
建設業界においてシニア世代の採用数は増えつつあるとわかりましたが、 採用後はどのような仕事を任せたいと思っているのでか?
設問:「シニア世代のベテラン従業員に任せたいと思う仕事を教えてください(複数回答可)」
『 若手世代の育成や教育(56.8%) 』
『 施工管理(41.0%) 』
『 工事監理や品質管理(29.8%) 』
『 安全巡回や現場管理(26.8%) 』
『 建築設計(17.7%) 』。
シニア世代のベテラン従業員に、 若手世代の育成や教育をしてほしいと思っている会社は多いようだ。
その他にも、 専門知識を持っていたり、 臨機応変に対応できたりすることから、 施工管理や工事監理、 品質管理などを任せたいと思うのかもしれない。
シニア世代のベテラン従業員に任せたいと思う仕事が明らかになったが、 仕事を任せたいと思う理由は何なのか?
シニア世代のベテラン従業員に仕事を任せたいと思う理由は…?
・若手の教育が上手く、 若手が育つのが早いため(40代/男性/群馬県)
・危険予測ができて安全に仕事ができるため(40代/男性/新潟県)
・現場の状況に応じて臨機応変に対応してくれるため(50代/男性/静岡県)
・知識が豊富で作業時間が短縮されるため(50代/男性/北海道)
若手世代の教育や臨機応変な現場対応、 経験を元にした作業の効率化など、 シニア世代のベテラン従業員が活躍する場所は多いよう。
若手離れが深刻な今、 建設業界を救うのは即戦力となるシニア世代のベテラン従業員なのかもしれない。
建設業界は即戦力となるシニア世代のベテラン従業員を求めている!
今回の調査で、 6割以上の建設会社は、 平均年齢が40歳以上だと判明した。
建設業界には年齢は関係ないと思っている方もおり、 その理由のひとつとして、 世代によって求められているスキルが異なることが挙げられるようです。
また、 約9割の方が、 技術力や指導力、 豊富な経験に基づくノウハウを持っているシニア世代のベテラン従業員を必要としていることも判明しました。
シニア世代の求職者数は年々増えており、 それに伴って採用数も増えています。
若手世代の教育や、 施工管理などの仕事を任せたいと思っている会社もあるので、 シニア世代の方は建設業界への復帰を検討してみてはいかがでしょうか?
調査概要:シニア世代のベテラン従業員に関する調査
【調査期間】2020年10月21日(水)~2020年10月23日(金)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,062人
【調査対象】建設会社の経営者
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
【発信元】JAGフィールド株式会社
編集・構成 MOC(モック)編集部
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