横浜市民ギャラリーでは、 2019年9月20日~10月12日に例年評判の現代美術展「新・今日の作家展」を開催します。
“いま”を取り上げ、 よみとく展覧会
「新・今日の作家展」は横浜市民ギャラリーが開館した1964年から40年にわたり開催した「今日の作家展」の理念を継承し、 2016年より始動した現代美術の動向を紹介する年次展覧会(2006~2015年は別の名称で開催)。
今年は「対話のあとさき」をテーマに、 国内外で活動する4組の作家により構成します。
制作の過程で出会う人やもの、 場所、 出来事、 歴史に向き合い、 時に対話を繰り返しながらつくられる作品には、 作家の意識を超えて様々な意味や価値が生じ、 そのかたちをつくりあげながらも変容していく可能性を秘めています。
そして、 作品を見る私たちにも新たな対話をもたらします。
異なる価値観の共有とその可能性を探る
建築に内在する時代性や政治性をひも解き、 歴史を再考しながら複数の視点や声を重ねあわせてひとつの作品として提示する鎌田友介。 何気ない光景や人びとの姿など、 対象と直接の言葉を交わさず日常を掬い上げるようなスナップショットを撮り続ける原美樹子。
双子のユニットで活動を展開し、 “私”と”他者”を遠ざけるメディアに着目しながら、 その距離感や境界を作品に反映する守章。 東日本大震災以降、 故郷・福島県相馬市と東京を行き来しながら目にした風景を描いた連作や伝統行事の相馬野馬追を主題にした水墨画を制作する門馬美喜。
本展は、 作家や作品、 また展覧会全体を通じて、 コミュニケーションの在り方、 他者や共同体との可能性、 つながりを見つめ直し、 異なる価値観の共有とその可能性を探ります。
【関連イベント】
・対談「対話のプラットフォームとしての美術、 建築」
鎌田友介×五十嵐太郎(建築史・建築批評家/東北大学大学院教授)
9月21日(土)15:00~16:30 会場|4階アトリエ
・対談「時の厚み、 時の手触り―「スナップショット」に託すもの」
原美樹子×倉石信乃(写真史・写真批評家/明治大学教授)
9月28日(土)15:00~16:30 会場|4階アトリエ
・鼎談「二核的な同一主体の隔たりについて」
守章(守雅章+守喜章)×岡村恵子(東京都写真美術館学芸員)
10月6日(日)15:00~16:30 会場|4階アトリエ
・ワークショップ「建築廃材で木製ブックスタンドをつくる」
講師|門馬美喜
10月5日(土)14:00~16:00 会場|4階アトリエ
対象・定員|小学生以上(10歳未満は保護者同伴)・20名
事前申込制(ホームページの申込フォームまたは直接来館で受付。 応募多数の場合は抽選。 )
【開催概要】
新・今日の作家展2019 対話のあとさき
会期:2019年9月20日(金)~10月12日(土) 会期中無休
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
会場:横浜市民ギャラリー展示室1、 B1
入場料:無料
出品作家:鎌田友介、 原美樹子、 守章、 門馬美喜
主催:横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)
助成:公益財団法人花王芸術・科学財団、 芸術文化振興基金
編集・構成 MOC(モック)編集部
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