ルイ・ヴィトン、 アルチュザラ、 コム・デ・ギャルソンなどが相次いでコレクションテーマに掲げるなど、 近年アート界のみならずファッション界でも評価が高まっている「BORO」=「日本のボロ」。
オーストラリア、 中国、 アメリカ、 スゥエーデン、 ロシアなど世界各国の美術館・アートフェアから招かれ、 日本の美術作品としては稀な大規模世界巡回展が実現。
「 B ORO」コレクション
民俗学者 田中忠三郎氏(1933年~2013年)が収集保存した民俗衣コレクション。
江戸後期~昭和初期に青森を中心とする東北地方で、 農民・漁民が使用していた衣類・布類。
ツギハギだらけのこれらのボロ布類は、 近年「BORO」と呼ばれ、 消費文化の対極のアートとして、 欧米のアート界でも評価が高まっている。
2013年にはルイ・ヴィトン、 2014年アルチュザラ、 2015年コム・デ・ギャルソンが相次いで「日本のボロ」をテーマにしたコレクションを発表するなど、 世界各国ファッションクリエイターに影響を及ぼしている。
「 B ORO」 をテーマに した作品 を発表している ファッション ブランド
ルイ・ヴィトン、 アルチュザラ、 コム・デ・ギャルソン、 visvim 、 リトュンアフターワーズ、 途中でやめる(山下陽光)、 ポータークラシック、 まとふ、 ケイスケカンダ、 KAPITAL 、 FDMTL 、 ハリウッドランチマーケットOkura、 kuon、 and more…
海外 巡回展の幕開け の地 は オーストラリア
海外初展覧会となるオーストラリアでの開催はクラフト&キルトフェスティバルからの招待により実現。
1都市目のシドニー(6月19日~23日)会場来場者数は5日間で6万人を記録するなど、 大規模なフェスティバルにおいて全136ブース中BOROや刺し子といった日本のテキスタイル専門ギャラリーが6ブースを占め、 現地で日本のテキスタイルがブームになっている様子が伺えた。
またABC(Australian Broadcasting Commission)全国ネット等現地メディアからも高い評価を得ることができた。
そして、 オーストラリア2都市目となるメルボルン(7月25日~28日)も大盛況のうちに閉幕。
3都市目となるキャンベラ(8月15日~18日)での開催をもってオーストラリアでの展覧会はいったん終了となり、 次は中国ファッションウィークにあわせて展覧会が開かれる北京へと向かう。
AMUSE MUSEUM BORO World Tour Exhibition 2019-2021
★2019年6月19日(水)~23日(日)
シドニー / シドニー国際コンベンションセンター
Craft & Quilt Fair Sydney
★2019年7月25日(水)~28日(日)
メルボルン/メルボルン・エキシビジョンセンター
Craft & Quilt Fair Melbourne
★2019年8月15日(木)~18日(日)
キャンベラ/エキシビジョンパーク イン キャンベラ
Craft & Quilt Fair Canberra
★2019年10月19日(土)~12月03日(火)
北京/北京服装学院民族服飾博物館
千补百衲 被褐出尘—东京Amuse Museum‘BORO’馆藏展(Ragged clothing out of transcendent soul – Boro Textile Exhibition of Amuse Museum in Tokyo)
★2019年12月14日(土)~2020年1月03日(金)
深圳/深圳画院美術館
2019 善意设计场·BORO&百纳(The Exhibition of Benevolent Design)
★2020年3月~06月 ニューヨーク
会場・タイトル等詳細は近日発表予定
★2020年9月~2021年1月 ストックホルム
会場・タイトル等詳細は近日発表予定
★2021年2月~3月 モスクワ
会場・タイトル等詳細は近日発表予定
編集・構成 MOC(モック)編集部
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