大規模リニューアルにより2017年より本館を休館している京都市京セラ美術館(京都市美術館)。
2020年3月21日のリニューアルオープンにむけて、 国内外で活躍する京都ゆかりのアーティストによるプレオープニングイベント「CELEBRATING COLORS!」を行う。
「CELEBRATING COLORS !」は、 様々なアートに触れて感覚を開いていこう、 様々な色彩を放つ美術館を楽しもう、 という意味が込められている。
参加型のリニューアルオープンイベントは、2019年12月21日より開催。
1 鬼頭健吾スペシャル・インスタレーション
「ghost flowers」
会期:2019年12月21日(土)~2020年5月31日(日)(予定)
会場:北西エントランス1階(ザ・トライアングル上部)
北西エントランス1階のガラス部分を舞台に、 現代アートシーンの第一線で活躍するアーティスト鬼頭健吾の《ghost flowers》を展示。
建築の印象的なガラスファサードを活かし建物内部に配置された無数のミラーは、 映像と周囲の風景をランダムに反射し、 鑑賞者はスリリングな光や色の断片に魅了される。
さらに、 リニューアルオープン以降は、 地下1階ザ・トライアングルでも、 鬼頭の新作展示がスタート予定。
中央ホールの《untitled (hula-hoop)》とあわせ館内3か所で展開される鬼頭健吾の色彩あふれる世界でリニューアルオープンを祝う!
「untitled (hula-hoop)」
会期:2020年3月21日(土)~2020年5月31日(日)(予定)
会場:本館 中央ホール
リニューアルオープンを機に、 かつて「大陳列室」と呼ばれ長年親しまれた展示室は、 誰でも自由に出入りできるパブリックスペースの「中央ホール」として新たに生まれ変わりる。
新スペースの誕生を祝って、 鬼頭健吾のカラフルな大型作品《untitled (hula-hoop)》が来館者を迎える。
高さ約16メートルの天井から吊り下げられる本作品は、 大量のプラスチック製フラフープが立体的に構成されている鬼頭の代表作。
光あふれるダイナミックな空間に、 幾重にも絡み合うフラフープが生み出す豊かな色彩の氾濫は、 これまでにない新しい風景となることでしょう。
鬼頭健吾(きとうけんご) プロフィール
1977年名古屋市生まれ、 群馬県在住。
京都市立芸術大学大学院美術研究科油画修了。
京都造形芸術大学大学院芸術研究科教授。
2010年に文化庁新進芸術家海外研修員としてベルリンに滞在。
主な個展に 「interstellar」(京都造形芸術大学ギャラリーオーブ、 2016年)、 「鬼頭健吾 Multiple Star」(ハラミュージアムアーク、 2017年)など。
2 京セラスクエア・ウィンターコンサート
日時:2019年12月21日(土)
会場:京セラスクエア
出演者:2019年10月に発表予定
本館のエントランス前に新設されたスロープ状の広場「京セラスクエア」を舞台に、 美術館本館のファサードと平安神宮の大鳥居という岡崎エリアならではの景観を生かしたオープンコンサートを開催。
普段は来館者の玄関として人が行き交う場でありながら、 閉館後はコンサートをはじめ様々なイベントも開催できるというマルチな機能を持つ「京セラスクエア」の魅力を、 来館者のみなさまにいち早く体感していただきます。
3 高橋匡太による本館ライトアップ
会期:2019年 12月21日(土)~
会場:本館
東山を背景にした壮麗な帝冠様式、 現存する国内最古の公立美術館建築。
今回のリニューアルでは、 1933年創建当初の建築様式・外観は保存しつつ、 ガラス・リボンなど新たな位相を組み込んだ画期的なリノベーションを図り、 夜には美術館本館を美しいライトアップで彩る。
ライティングを手掛けるのは、 京都を拠点に、 歴史的建築や景観と連動した環境演出で知られる光のアーティスト高橋匡太。
美しい四季折々の景観とともに愛されてきた美術館に、 新たに夜景の魅力が加わる。
高橋匡太(たかはしきょうた) プロフィール
1970年生まれ。 京都府出身。 1995年京都市立芸術大学大学院修了。
映像と光を巧みに操りライティングプロジェクト、 パブリックワークなど幅広く活躍。
京都・二条城、 十和田市現代美術館、 東京駅など大規模な建築物のライティングプロジェクトでは、 ダイナミックで造形的な映像と光の作品を作り出している。
▼ 京都市京セラ美術館(京都市美術館) リニューアルオープンについて
京都市では、 開館以来80年以上の長きにわたり、 日本文化の継承と創造に貢献してきた京都市美術館を、 将来にわたり、 市民に愛され世界に誇れる美術館としていくため、 建築家青木淳・西澤徹夫による壮麗な歴史的美術館建築の画期的大規模リノベーションが進行中。
2020年3月21日に京都市京セラ美術館という通称でリニューアルオープンする。
1933年(昭和8年)築の本館は、 歴史的建築の意匠を可能な限り保存しつつ、 現代的なデザインや設備を加え、 「故」と「新」の位相が融合する新しい美術館として生まれ変わる。
現代アートに対応する高機能な展示スペースを備えた新棟「東山キューブ」や常設コレクションルームを新設。
常設展では四季に合わせて展示替えを行い、 竹内栖鳳や上村松園などの京都画壇を中心とした優れたコレクションの数々をいつでも楽しめる。
編集・構成 MOC(モック)編集部
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