新型コロナウイルスの感染者数が減少を続けているイングランドでは、5月17日に原則禁止とされていた緊急でないホリデイとしての海外旅行が条件付きで解禁されました。
必要不可欠以外のお店の営業も再開し、やっと“普通の生活”の回復への第一歩となりました。
約1年繰り返し続いたロックダウンも数か月かけステップを踏み徐々に緩和していき、同日からパブやレストランなどの飲食店の屋内営業が再開、屋外であれば最大30人まで集まることが出来るようになるなど、国のルールが大きく変更されました。
政府は海外旅行の国の制限レベルを3つの色に分けて発表。帰国前後の隔離なしで渡航が認められているのはグリーンリストに入っている国と地域のみで、その他旅行としての渡航は原則禁止されている国はアンバー(琥珀)と赤とで危険レベルによって分けられています。
イギリスからの海外旅行の注意点や詳細は政府ウェブサイトのこのページで見ることが出来ます。
グリーンリスト一覧(旅行としての渡航が認められている国と地域)※6月11日現在
● オーストラリア
● ブルネイ
● フォークランド諸島
● フェロー諸島
● ジブラルタル
● アイスランド
● イスラエルとエルサレム
● ニュージーランド
● シンガポール
● サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島
● セントヘレナ、アセンション、トリスタンダクーニャ
5月17日の発表があった頃はポルトガルもグリーンリストに入っており、かなりの旅行数が予約されたそうです。
またイギリス最大の空港ロンドンヒースローでは発表の翌日である18日朝、ファーロ(ポルトガル)行の飛行機は90%埋まっていたなど、かなり多くの人が待ち望んでいたことが分かります。
6月8日より、ポルトガルはアンバーのリストに変更されました。
グリーンリストの国に旅行に行くのにもいくつかルールがあり、それを確実に守る必要があります。
旅行先から帰国前にすること
① コロナウイルス検査(陰性証明書を空港で提示。)
② 帰国後2日目に受ける検査の予約と支払い
③ パッセンジャーロケーターフォームという書類をオンラインで提出
帰国後にすること
① 帰国後2日かそれより前にコロナウイルス検査(4歳以下の子供はする必要はなし。)
② 検査結果が陰性の場合は隔離の必要なし
※もしNHS(国民保険サービス)によって、コロナ感染者との濃厚接触の可能性がある通知が来た場合は隔離の必要あり。
このように普段の旅行のように行って帰ってくるだけとは簡単にはいかず、コストもかかれば感染予防に細心の注意を払う必要もあります。
現在イギリスでは、空港などでよく見かける麻薬探知犬のように、ウイルスを持つ人を探知出来る犬の訓練やウイルスを追跡することによって感染拡大を防ぐブレスレットの開発(電子部品を販売するRSコンポーネンツウェブサイトより引用)など、マスク着用やソーシャルディスタンスだけでなく、様々形での水際対策が進んでいます。今後も感染予防対策を引き続き徹底し、ワクチン接種が進めば、旅行制限をなくすことが出来ます。
それによって各国のインバウンド、アウトバンドが回復し、経済が上向きになることを実現出来る未来もそう遠くはないかもしれないです。
今月21日にまた新たなルールの追加や規制緩和される予定のイギリス。その一方で新型変異株のウイルスの広がりが懸念とされている。
最新情報、状況を常に把握し正しい行動をすることが求められます。
編集・構成 MOC(モック)編集部
人生100年時代を楽しむ、
大人の生き方マガジンMOC(モック)
Moment Of Choice-MOC.STYLE