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江戸狩野と京狩野が共演する金碧障壁画100余面! 光格天皇仮御所であった聖護院門跡が特別公開!

 

 

華やかな装飾と修験道独特の厳しさを兼ね備えた寺院「聖護院門跡」。

仮御所ともなった皇室ゆかりの室内を特別に公開。

9月26日より開催。

 

 

宮門跡として明治まで代々皇族や摂関家が門主(住職)を務め、 時の天皇の仮御所ともなった格式高い寺院であり、 本山修験宗の総本山。

それを証明するかのように、 境内は狩野派による豪華絢爛な障壁画に彩られている。

大玄関から上段の間まで続く金碧障壁画には花鳥や賢人、 また雄大な自然が描かれている。

また、 廃仏毀釈の際には廃寺となった末寺から本尊を預かったため、 現在も多くの不動明王像が安置されている。

後水尾天皇が女院のために建てた優美で繊細な書院(現在修復中)は御所から移築されたもの。

これらの貴重な文化財が公開。

 

江戸狩野と京狩野による宸殿の金碧障壁画

宸殿には狩野探幽の養子、 狩野益信と狩野山雪の子、 狩野永納による金碧障壁画100余面が納められている。

緑青や朱を使った迫力溢れるものから、 墨を主として描いた落ち着きのあるものまで、 幅広く描かれている。

江戸狩野の絵師と京狩野の絵師が共演する珍しい例だ。

本尊 不動明王像(重要文化財)

聖護院は、 明治の廃仏毀釈の際に廃寺となった末寺から預かった不動明王像を多く安置している。

本堂に安置されている不動明王像は平安後期の作で、 聖護院の数度の火災を免れ、 守られてきたものになる。

 

宸殿内陣

宸殿は法親王が居住する門跡寺院の正殿です。 書院造の影響を強く受けているが、 寝殿造の形式を残し、 宮殿風に造られている。

現在30畳の部屋は明治以降に改造され、 板張りの仏間(内陣)となった。

 

 

 

聖護院門跡 沿革

役行者を宗祖とする本山修験宗総本山。

寛治4年(1090)、 白河上皇の熊野御幸で護持僧を務めた増誉大僧正に、 「聖体護持」から2字をとった聖護院を与えられたことに始まる。

代々、 皇族か摂関家が門主(住職)を務め、 天明の大火により御所が火災に遭った際は、 光格天皇の仮皇居ともなった。

総本山として、 法要の際は全国から多くの山伏が集まり、 大規模な護摩修行が勤行される。

 

 

公開概要(拝観のご案内)

【公開期間】

2020年9月26日~12月6日

 

【公開内容】

大玄関

宸殿

狩野永納・狩野益信筆 宸殿障壁画

本堂

本尊 不動明王像(重要文化財)

※書院は修復工事中のため、 ご拝観いただけません。

 

【拝観休止日】

10月1日~4日、 11月29日

※法務により拝観休止日が増える可能性有

 

【拝観時間】

10:00~16:00受付終了

 

【拝観料】

大人800円(団体15名以上700円) 中高校生・大学生600円 小学生以下無料(保護者同伴)

 

【注意事項】

以下の事項について、 予めご了承ください。

・新型コロナウイルス感染拡大防止の為、 ご来寺の際は検温、 マスクの着用をお願いいたします。

・感染拡大した場合、 拝観を中止する恐れもございます。

・解説・ご案内を控えさせていただく場合がございます。

・一部を除き、 境内は撮影禁止です。

・境内ではスタッフの指示に従ってください。 拝観の妨げになると判断した場合は、 拝観料をご返納の上、 お引き取りいただきます。

・暴風警報や大雨警報、 地震など、 拝観に来られる方に危険と判断した際は、 事前の予告なく拝観休止とさせていただきます。 休止を決定した時点で当

HPやFacebook、 Twitterにてお知らせいたします。

・書院は修復工事中のため、 ご拝観いただけません。 ご了承ください。

 

 

 

 

交通案内

所在地:京都市左京区聖護院中町15

 

電車・バスでお越しの方

・京都駅烏丸口から市バス
京都駅前D2のりばから市バス206系統 祇園・北大路バスターミナル行き熊野神社前下車徒歩約5分【目安時間35分】

 

・京都駅から地下鉄と市バス

地下鉄烏丸線京都駅から国際会館行き→丸太町駅下車

バス停烏丸丸太町から市バス65・93・202・204系統熊野神社前下車徒歩約5分【目安25分】

 

・京阪電車神宮丸太町駅から

5番出口から徒歩約10分

 

・阪急河原町駅から市バス

バス停四条河原町Eのりばから市バス201・203系統熊野神社前下車徒歩約5分【目安時間20分】

 

タクシーでお越しの方

京都駅から約25分、 阪急河原町駅から約10分。 特別公開中は境内駐車不可。 境内南側にコインパーキング有り。

 

 

詳細は京都春秋HPでも。

 

 

 

 

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