人生100年時代を楽しむ、大人の生き方 Magazine

明治から昭和にかけて、めぐるましく変わる「大東京」の足跡をライフスタイルから捉えた企画展が開催!

 

 

明治から昭和にかけて憧れの都であった「大東京」。

当時に生きた人々の東京へのイメージを、ファッションやデザインで綴る企画展が開催。

東京の近代的発展の足跡を追っ「大東京の華-都市を彩るモダン文化」は、8月25日(火)より開催。

 

 

近年、 東京の各地で再開発が進み、 都市の景観が大きく変わりつつある。

しかし、これまでも東京の街は度々変貌を遂げてきた。

明治から大正にかけて、 近代的な街並みが徐々に形成されつつあるなか、 1923年(大正12)に起きた関東大震災は、 東京に甚大な被害をもたらした。

しかし大規模な復興事業により生まれ変わった東京は「大東京」と称された。

当時の人々にとって、 「大東京」とは具体的にどのようなイメージだったのか?

 

 

本展では、 当館が所蔵する版画や絵葉書、 写真などの中から、 明治、 大正、 昭和へと、 時代とともに発展する東京の姿を紹介。

また、 新たな時代の波は、 そこに集う人々の装いやライフスタイルにも大きな変化をもたらした。

特に1930年代は、 洋装に身を包み銀座の街を闊歩(かっぽ)するモダンガールに象徴されるように、 女性たちがより華やかに、 モダンな都市生活を謳歌(おうか)するようになる。

当時流行したファッションやアール・デコ様式の調度品など、 人々の生活を彩った品々を展示する。

 

 

【展示構成】

プロローグ 近代、 東京の幕開け

 

明治時代、 欧米諸国との対等な関係を築くため、 西洋の制度や文化が積極的に取り入れられた。

東京では西洋の様式を取り入れた大規模な建築や街並みが誕生し、 文明開化の象徴として人々の注目を集めた。

また、 上流階級の女性たちの華やかなドレス姿は錦絵の新たな主題として頻繁に取り上げられた。

当時の人々の目に新鮮に映った、 明治の東京の様子を紹介する。

 

 

第1章 ひろがる大衆文化

 

明治末から大正にかけて、 西洋文化は庶民の生活の中にも徐々に取り入れられていきました。

それまでの呉服店は百貨店となり、 鮮やかな広告は人々の目を惹きつけた。

都市には劇場やカフェなど新しい娯楽の場が誕生し、 丸の内はオフィス街として発展した。

都市の新しい姿は、 帝都東京の新名所として絵葉書で盛んに紹介された。

本章では、 大衆の間で親しまれた品々を紹介する。

 

第2章 よみがえる都市、 大東京

 

1923年(大正12)年9月1日に発生した関東大震災で、 東京の街は甚大な被害を受けた。

しかし、 大規模な復興事業により新たな建築や公園、 道路、 橋などの建設が進められ、 近代的な都市へと生まれ変わった。

さらに鉄道の発達や郊外の開発も進められ、 この頃から「大東京」と称されるようになります。

版画や絵葉書、 写真などに写し取られた「大東京」の姿を紹介します。

 

 

 

 

第3章 華開くモダン文化

大正時代から女性の社会進出が徐々に進み、 震災以降、 社会で活躍する女性たちの姿が注目されるようになった。

1930年代に入ると、 洋装に身を包んだ「モダンガール」と呼ばれる女性たちは、 決して珍しい存在ではなくなった。

人々は自由におしゃれを楽しみ、 カフェやダンスホールなど、 モダンな都市生活を謳歌(おうか)するようになった。

また、 当時ヨーロッパで流行したアール・デコ様式が日本でも流行し、 着物の柄や様々な調度品、 広告などに幅広く取り入れられた。

震災を乗り越え、 賑わいを取り戻した東京。

そこに集う人々に焦点を当てる。

 

 

 

 

 

【会期】

令和2年8月25日(火)~11月23日(月・祝)

開館時間:午前9時30分~午後5時30分  ※入館は閉館の30分前まで

休館日:月曜日(ただし、 8月31日、 9月14日・21日、 11月23日は開館)

※展示替え:(1)9月28日(月)、 (2)10月26日(月)

※最新情報は公式ホームページでご確認ください。

 

【会場】

東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F企画展示室

 

【観覧料】 企画展は常設展観覧料でご覧になれます

一般 600円(480円)/大学・専門学校生 480円(380円)/中学生(都外)・高校生・65歳以上 300円(240円)/中学生(都内)・小学生以下無料

※( )内は20人以上の団体料金。 消費税込。

 

 

編集・構成 MOC(モック)編集部
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