徳島県で阿波の文化を探究し続けた舞踊家、檜瑛司 民俗芸能写真集『阿波の遊行 Awa-no Yugyo』が、2020年7月17日河出書房新社より発売中。
舞踊家・檜瑛司(1923~1996)は、 1960年代中期から徳島周辺の民謡/伝統芸能の調査に入った。
「徳島に民謡は存在するのだろうか?」 ──そしてそのあまりの豊かさにうたれた彼は、 その後の生涯を阿波地方の民俗芸能研究に捧げることになる。
失われつつある祭礼、 儀式、 舞踊、 そして歌。
檜が遺した驚くべきアーカイヴが、 久保田麻琴のプロデュースによって、 写真と音楽でいま甦る。
===松本隆(作詞家)推薦!===
祭りの踊りは神と触れ合う瞬間の花火。
舞う人、 伝える人、 残す人、 印画紙に焼き付けた人、
もうリスペクトしかない──松本 隆
===総合プロデュース・久保田麻琴===
家元の家系から来た舞踊家、 檜瑛司は
ある時、 徳島に民謡がないのかという素朴な疑問を持つ。
録音機とカメラを携え調査を始めたのが1960年代中期。
徳島、 四国の集落のリサーチを始めると、 そのあまり豊穣さに心奪われ、
生涯を調査研究に費やすことになる。 ここにある驚異的な記録を
皆様と共有する恩恵に与らせていただこうと思う。
感謝。 久保田麻琴(音楽家・本書監修)
檜 瑛司(ひのき えいじ 1923~1996)
1923年徳島県鳴門市生まれ。
早稲田大学卒。 日本舞踊・蔦元流を三代目蔦元瑛太郎として継承する傍ら、 戦後まもなく檜瑛司創作舞踊研究所を徳島で設立し、 舞台芸術の発展と後進の育成に努める。
また徳島の伝統芸能を調査し、 膨大な資料を遺す。 第1回徳島県芸術祭賞(1967)、 紺綬褒章(1967)、 日本民間放送連盟賞(1982)、 徳島県知事表彰(1983)、 文部大臣賞・地域功労者賞(1984)、 徳島新聞文化賞(1986)、 徳島県文化賞(1989)などを受賞。
檜瑛司 民俗芸能写真集 『 阿波の遊行 A wa-no Yugyo 』
2020年7月17 日(金)、 河出書房新社より 全国書店にて 発売
総合プロデュース : 久保田麻琴(貴重音源復刻CD「正調 阿波の民謡」CD 付 )
帯 : 松本隆
徳島県で阿波の文化を探究し続けた舞踊家、 檜瑛司氏のアーカイヴ写真を久保田麻琴が見事に監修!
阿波踊りの原点とも言える生き生きとした祭りの原風景を、 貴重な復刻音源と共に是非。
檜瑛司民俗芸能写真集『阿波の遊行 Awa-no Yugyo』
B5 / 128ページ / 写真85点
価格: 3,000円+消費税(税込3,300円)
発売: 2020年7月17日(金)
発売元: 河出書房新社
発行元: 晴れたら空に豆まいて
内容(写真85点)
香川県綾歌郡綾上町 瀧宮神社 / 雨乞踊り 徳島県麻植郡山川町 川田八幡神社 / 暴れ屋台 鳴門市撫養町 / 阿波踊り 徳島県三好市西祖谷山村 / 神代踊り 徳島県海部郡牟岐町 / 辻踊り等
「檜さんの撮影術」皆川学(民俗芸能学会評議員/元NHK徳島放送局ディレクター)
「父のおきみやげ」唐崎千尋
貴重音源復刻CD「正調 阿波の民謡」(解説=大石始)