宮崎市では、 たくあん原料用の干し大根の生産量が日本一で、 12月上旬から2月上旬頃には、 竹で組み立てた高さ6mにもなる巨大なやぐらにびっしりと大根を干した「大根やぐら」が姿を見せている。
宮崎市の田野・清武町域には約300基のやぐらが組み立てられ、 その風景は、 宮崎平野の冬の風物詩となっている。
現在、 宮崎市では、 「日本一の干し大根と大根やぐら」をシンボルに、 日本農業遺産への認定を目指す取り組みが進められており、 そのPR活動の一環として1月11日(土)から17日(金)までの期間、 宮崎ブーゲンビリア空港に実物大の「大根やぐら」を設置する。
「日本一の干し大根と大根やぐら」をシンボルに日本農業遺産認定を目指す
宮崎平野の冬の風物詩となっている「大根やぐら」だが、 近年、 高齢化などで農業を取り巻く環境は厳しくなっており、 この伝統農法を含め、 地域の農業の営みを次世代に承継する取り組みが求められている。
そのような中、 市では「日本一の干し大根と大根やぐら」をシンボルに、 日本農業遺産への認定を目指す取り組みを進めている。
平成29年4月に発足した「日本一の干し大根と大根やぐら日本農業遺産推進協議会」では、 認定に向けた申請準備と併せ、 ホームページ開設やロゴマーク制作のほか、 農と食のジャーナリストで大根やぐらに造詣の深い山本謙治さんを講師に迎えた講演会を開催するなど、 認定に向けた機運醸成に取り組んでいる。
そのような取り組みの一環として、 多くの方に「日本一の干し大根と大根やぐら」を知ってもらおうと、 昨年から宮崎空港ビル株式会社の協力を得て、 宮崎の空の玄関口「宮崎ブーゲンビリア空港」に大根やぐらを設置して、 PRを行っている。
今回が2回目の設置になるが、 前回よりもさらに現地の大根やぐらの雰囲気を味わえる演出を行う。
「大根やぐら展」のイベント概要
イベント日時 令和2年1月11日(土曜)~1月17日(金曜) 9時~19時
※1月11日(土曜)は8時45分からオープニングセレモニー
イベント会場
宮崎ブーゲンビリア空港 1F オアシス広場
イベント内容
大根やぐら展示
昨年に続いての開催ですが、 昨年よりも以下のとおりバージョンアップして開催。
1 )大根やぐらの大きさが昨年度よりもサイズアップ!
前回は、 高さ:約5m、 幅:約5m、 延長:約7mでしたが、
今回は、 高さ:約6m、 幅:約6m、 延長:約8mと、 現地のやぐらと同じ寸法で展示します。
2 )本物の干し大根をかける!
前回は、 全長約36cmのレプリカ大根・450組900本をやぐらに干して展示しましたが、 今回は、 やぐらにかける本物の大根を大幅に増やして展示し、 より実物の大根やぐらの雰囲気を演出します。
また、 来場者の方は、 実際に大根干しの体験ができます。
3 )VRで大根やぐらを体験!
今回の新たな試みとして、 VRで大根やぐらの雰囲気を体験できるようになります。
現地で撮影した大根やぐらの中をVRで見ることができます現地の雰囲気を味わえます。
地域特産品のふるまい
会場では、 大根やぐらで干された大根の漬物やお茶等のふるまいを行います。
田野町、 清武町の特産品の販売( 13 店舗 )
会場では、 漬物、 お茶、 スイーツ、 みやざき地鶏炭火焼、 干し大根をモチーフにした小物等を販売します。
田野町では大根やぐらのライトアップも開催中
さらに「日本一の干し大根と大根やぐら日本農業遺産推進協議会」では、 この時期にしかできない大根やぐらのライトアップも開催しています。
大根やぐらライトアップの概要
期間 / 1 月 31 日 ( 金 ) まで
時間 / 17 時~ 22 時
主催 / 日本一の干し大根と大根やぐら日本農業遺産推進協議会
ライトアップ会場
1 )田野町法光坊地区
ライトアップ2色(白、 橙)による点灯。 暗闇に浮かぶ「大根やぐら」は昼間見る風景とは違った雰囲気を楽しめます。
編集・構成 MOC(モック)編集部
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