今年のテーマは、「未来の市民」
市民が自ら身の回りのことに興味を持ち科学探求する「シチズン・サイエンス」やプログラミングを新たな創造に繋げる「クリエイティブ・コーディング」、 「未来のプロトタイピング」のあり方など、 数多くの展示やワークショップ、 トークを通じて、 「未来の市民」の集う広場を創造する。
米Apple社も注目する、世界最高齢のアプリ開発者・若宮正子氏も登場する、国際フェスティバル『科学と芸術の丘2019』」は、 2019年11月16日(土)、 17日(日)の2日間にわたり戸定邸にて開催。
松戸市が掲げる文化を軸とした都市ブランドづくりやクリエイターやアーティストが活躍できるまちづくり政策の一環として開催されるイベント。
「科学、 芸術、 自然をつなぐ未来の国際創造都市」の実現を目指し、 戸定の丘を中心とした、 松戸市に広がる美しい自然の中で、 世界最先端の科学とアートが集う。
いつの時代も、 時代の先駆者たちは既存の分野の枠を超えた新しい試みにより、 未来を切り開いてきた。
メイン会場である戸定邸は、 水戸藩最後の藩主であった徳川昭武により建てられ、 当時最先端の庭園に囲まれていた。
昭武自身も海外で教育を受け、 常に新しい文化や技術を取り入れるグローバルな先駆者の一人であった。
その歴史ある革新の場で、 特別展覧会とトークを開催し、 全館を巡りながら作品をご体験できる。
【開催コンテンツ】
~時代を切り開く世界最高齢アプリ開発者による基調講演~
若宮正子/Wakamiya Masako
KEYNOTE SPEECH/世界最高齢アプリ開発者に学ぶ新時代
テーマ:世界最高齢アプリ開発者、 若宮正子氏に学ぶ人生100年時代の生き方とイノベーション
日 時:11月17日(日)13:00~13:45
会 場:戸定邸 表座敷棟(大広間)
1935年生まれ。
世界最高齢のアプリ開発者で、 シニア世代サイト「メロウ倶楽部」の副会長。
2017年にゲームアプリ「hinadan」を公開、 米国Apple社の世界開発社会議「WWDC2017」に招待され話題になった。
また首相官邸における「人生100年時代構想会議」の有識者メンバーにも選ばれた。
~メディアアートの研究機関がキュレーションする「未来の市民」~
Ars Electronica Futurelab(アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ)-オーストリア
アルスエレクトロニカ・フューチャーラボは、 オーストリア・リンツ市に拠点を置く、 メディアアートの世界最高機関「アルスエレクトロニカ」のR&D(研究開発)部門。
※メディアアート:デジタル・テクノロジーを活用した芸術作品の総称
EXHIBITION/未来の社会 展示場所:松雲亭
SWITCH
インタラクティブ(双方向性)お絵描きボードSWITCHを用いて松戸の今と未来を描く。
市民の松戸への問いと一人一人の多様な未来へのアクションが可視化される参加型プロジェクト。
作品の一部になるSWITCHボードをつくるワークショップを開催
日時:11月16日(土)10:30~12:00
会場:松雲亭
参加費:無料
EXHIBITION/未来の儀式 展示場所:戸定邸 使者の間
Digital Shaman Project(デジタルシャーマン・プロジェクト)
新しい弔いのかたちを提案する作品。
家庭用ロボットに故人の顔をつけて口癖やしぐさを再現。
死後49日間は擬似的に生前のようにやりとりできますが、 49日目になるとロボットが遺族にさよならを告げてプログラムは消滅します。
イベント当日は、 来場者が体験することもできます。
市原えつこ/Ichihara Etsuko
日本文化や信仰をテクノロジーに変える人気メディアアーティストで妄想インベンター。
日本的な文化や習慣、 信仰を独自の観点で読み解き、 テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作している。
Virtual Currency Offering Festival/仮想通貨奉納祭
「神事のアップデート」をテーマに、 世界中から仮想通貨を集めてリアルタイムに神輿に反映させ、 集まった仮想通貨は「土地の豊穣」のために再分配するという東京の新たな祝祭や伝承をつくるプロジェクトです。
サーバー神輿(神輿の儀)
日時:11月16日(土)15:30から
神輿をみんなで担いで公園内を回ります。
~国内外で活躍する研究機関やアーティストによる戸定邸での特別展覧会~
東京大学生産技術研究所 山中俊治研究室
山中俊治研究室では、 先端技術がもたらす新しいものづくりや、 未来の人工物のあり方を研究してる。
また同研究室では、 技術知識と美的感覚を併せ持つ新しいタイプのデザインエンジニアを育成することを目指しています。
EXHIBITION/未来のものづくり(製造) 展示場所:戸定邸 表座敷棟
構造触感
3Dプリントと微細な構造設計が作る「未来の手ざわり」を体感できます。
READY TO CRAWL
モーター以外の全部品を一体成型して、 生き物のように完成された状態で生まれたロボットです。
美しい義足
義足アスリートのために最先端のデジタル技術や素材で開発・実用化した義足。
アルゴリズムを用いた音響合成による音楽作品の創作、 ラップトップコンピューターを用いた音と映像による即興演奏、 インスタレーション作品の展示などを行うクリエイティブコーダー。
EXHIBITION/未来のものづくり(プログラミング)
展示場所:戸定邸 奥座敷棟、 湯殿
自律同期するリズム / 共鳴する間
コンピューターたちが奏でる即興演奏や、 戸定邸の湯殿(お風呂)を使ったパフォーマンスを行う。
<ワークショップ:自分で作ってみよう!サウンドインスタレーション>
ライブコーディングでプログラムをその場の雰囲気にあわせて実行する即興演奏に挑戦します。
日 時:11月17日(日)10:00~11:45、 14:00~15:45
参加費:無料(但し戸定邸の入館料は必要になります)
対 象:小学生以上(小学生の場合は親御さんと一緒にご参加ください)
定 員:各20人
持ち物:パソコン、 イヤホン
Space Art Project –アメリカ
Space Art Project(スペース・アート・プロジェクト)は、 世界中の宇宙アートのプロジェクトをつなぐ、 国境を越えた学芸プラットフォームであり、 展覧会シリーズでもあります。
芸術、 科学、 宇宙、 生命を結びつけ、 人類の未来を創造するプロジェクトを企画運営。
また地球という空間を超えて宇宙における芸術表現や展示の可能性を探求しています。
EXHIBITION
展示場所:戸定邸 離座敷棟
Space Art DNA Time Capsule
宇宙に送るメッセージを世界から集めて、 未来の人類や地球外生命体向けにプログラムとして組み込んで宇宙へ送るプロジェクトに参加できます。
戸定邸で書いたメッセージが、 やがて宇宙へ。
過去に人類が宇宙へと打ち上げた宇宙アートも展示します。
「科学と芸術の丘2019」総合ディレクターのご紹介
清水陽子/Shimizu Yoko
科学と芸術を融合するテクノロジーやインスタレーションをグローバルに研究、 制作、 発表。
アメリカで育ちニューヨークのアートの影響を受ける。 大学では生物化学を専攻。
現在は自身のラボ「+1e(プラスワンイー)」においてバイオテクノロジーなどの先端科学を用いたデザインを研究しながら、 国内外のギャラリーやミュージアム、 企業(資生堂など)などで作品を展示。
国際放送局でのパーソナリティや、 TED TOKYO(テッド トーキョー)、 FITC TOKYO(エフアイティーシー トーキョー)、 アルスエレクトロニカなどのグローバルイベントにおけるトークやパフォーマンスなど、 メディアを通じた活動を行う。 各種芸術賞を受賞。
科学と芸術の丘2019
Matsudo International Science Art Festival
開催概要
【日時】
11月16日(土)10:00 ~ 17:00
※丘のマルシェは16:00まで
11月17日(日)10:00 ~ 16:00
※戸定邸は17:00まで開館しています
【料金】
無料
※戸定邸のみ入館料一般250円、 高校大学生100円
【会場】
戸定邸、 松雲亭、 戸定が丘歴史公園
編集・構成 MOC(モック)編集部
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