緊急事態宣言による出勤の自粛要請下において、毎日出勤し続ける人達とテレワークに移行した人達それぞれの不満や本音を調査!
転職する際はテレワークの可否が重要に?毎日出社を強いる会社は採用不利の時代がくるのか?!
2020年4月23日に、 新型コロナウイルスに関する実態調査記事を3つ同時公開。
感染者数の多い東京都と大阪府の人を対象にしたアンケート調査で「今も毎日電車・バスで通勤している人」へ向けた調査では働いている心境や会社への不満などを。
「テレワークに移行した人」へ向けた調査では作業効率の変化や不満、 テレワークの良いところ、 体重の変化、 転職時にテレワークを気にするか、 コロナが収束したあともテレワークを続けたいかなどを聞いた。
また、 不足が続く「マスク」の利用方法に関する調査も実施。
現在の働き方を調査
まずは、 感染者数の多い東京都と大阪府に住む、 20~79歳の男女1824人(男性946・女性878)を対象に、 「現在の働き方」を聞いた。
自分で働き方を決められる自営業者や経営者などを除き、 会社員(正社員・契約社員・派遣社員)、 公務員(教職員を除く)、 パート・アルバイトとして働く人に向けてアンケートを実施している。
変わらず毎日出勤している人が4割
最も多かった回答は「変わらず毎日出勤している」で、 全体の39.47%。
出勤と回答した人のなかで半分以上の人が、 密集度が高いとされる電車・バスで通勤していることもわかっている。
次いで多かったのは「たまに在宅勤務もあるが、 出勤する日も多い」(13.82%)。
完全にテレワークになった」という回答は13.32%にとどまる結果に。
5割以上が日常的に出勤をしている結果となり、 安倍首相が緊急事態宣言の発令時に発言した「出勤者は最低でも7割減。
極力8割減に」という要請にまだまだ到達していないことがわかります。
電車・バス通勤を続けている人に向けたアンケート調査結果
ここからは、 最初の質問で「変わらず毎日出勤している」「たまに在宅勤務もあるが、 出勤する日の方が多い」と回答したなかで「電車やバスで出勤している」350人に絞ってアンケートを行いました。
なぜ出勤し続けるのですか?
8割の人が、 テレワークが不可能な業務内容
最も多かった回答は「テレワークが不可能な業務内容だから」。 全体の約8割と大多数を占めました。
「テレワークが不可能な業務内容だから」と回答した人の職業の割合を見てみると、 美容室をはじめとする「サービス業」が56人で最多となっている。
以下、 専門の機械を必要とすることも多い「製造業」(37人)、 休業要請施設に該当しないスーパーマーケットやコンビニ、 ドラッグストアなども含む「商社・卸売り・小売業」(35人)と続きます。
出勤して仕事するのは嫌ですか?
出勤に不安や不満を感じている人が多数
多数派は、 103人が回答した「とても嫌だ」。 「嫌だ」「どちらかといえば嫌だ」も含めると、 約7割の人が”出勤に不満を感じている”ということになります。
テレワークに移行した人へ向けたアンケート調査結果
ここからは、 最初の質問で「完全に在宅勤務(テレワーク)になった」「毎日ではないが在宅勤務の日がほとんどである」と回答したなかの350人に絞って調査した結果。
テレワークに移行して仕事の効率は変わりましたか?
パフォーマンスは下がる傾向にある
110人が選んだ「とちらかといえば下がった」(31.43%)が最多。 「変わらない」という人は96人で27.43%いました。
それ以降は「下がった」(13.14%)、 「とちらかといえば上がった」(11.71%)、 「とても下がった」(8%)と続きます。
下がった系の3つの質問の合計は184人に対して、 上がった系の合計は70人。
単純に数だけを見れば、 テレワークによって仕事のパフォーマンスが下がった人が多いと言えそうです。
テレワークで悩んでいることや不満はありますか?
「複数回答可」としたこの質問で1位になったのは「運動不足になる」。
全体の約4割となる141人が回答しました。
2位「コミュニケーションがとりづらい」(36%)、 3位「仕事に集中できない」(35.14%)、 4位「仕事の効率が悪い」(30.57%)と、 業務面の影響を挙げる人も多くいました。
ほかにも「気分転換ができない」(27.71%)、 「生活のリズムや体調の管理が難しい」(26.57%)など、 仕事とプライベートのメリハリがつかないことで悩む人もいるようです。
テレワークをしてから体重の変化はありましたか?
はやくも4割の人が太りはじめている?
テレワークに切り替えたことで運動不足を懸念する人が多いことがわかったため、 ここでは具体的な体重の変化を聞いてみました。
「変わらない」という回答がおよそ半数を占めている一方で、 それ以降は「体重が少し増えた」(26.29%)、 「増えた」(8.57%)という意見が続きます。
通勤の移動が無くなることと外出の自粛により、 テレワークをしている人は太る傾向にあるといえそうです。
「今も出勤している人」「テレワークに移行した人」両方に同じ質問!
もし転職をするなら、 テレワークが可能かどうかは気になりますか?
今後テレワークの対応可否が求職者の関心に
どちらの属性であってもテレワークの可否を気にする人の割合が多いものの、 特に、 テレワークに移行している人は回答が多い順に。
「気にする、 できる会社がよい」(26.29%)
「とても気にする、 できる会社を優先する」(22.57%)
「あまり気にしないが、 できる会社の方がいい」(21.14%)、
「絶対に気にする、 できることを必須項目にする」(13.14%)となっている。
転職先を選ぶ際に在宅勤務(テレワーク)が可能である企業の場合、 80%以上の求職者にとってプラスポイントになると言えるでしょう。
コロナがおさまったら、 テレワークと出勤はどのくらいの割合を希望しますか?
もう元には戻れない?通勤とテレワークの両方を望んでいる人が多い
こちらはテレワークに移行した人のみに行った質問。
「テレワークメインで、 たまに出勤がいい」(29.14%)、 「出勤がメインで、 たまにテレワークがいい」(23.71%)、 「テレワークと出勤は半々がいい」(23.14%)が、 ほぼ並ぶ結果に。
どちらかのみをするのではなく、 多くの人は通勤とテレワークの両方で働きたいと考えているようです。
新型コロナウィルスによって人々の価値観が変わり、 今後オフィスワークの仕事・職種は、 テレワークが可能であることがスタンダードになり、 テレワークを認めず毎日出社義務を課す企業は採用において不利になる時代が来るのではないでしょうか。
ここから先はマスクに関するアンケート調査結果
どんなマスクをどのようにして使っていますか?
使い捨てマスクを着用する人が大多数!使い方は人ぞれぞれ
マスクを日常的に着用する方のみに聞いた結果がこちら。
やはり主流は不織布などでつくられる使い捨てマスクであり、 9割を超える結果に。
同じ使い捨てマスクでも「毎日交換」「洗わず何日か使用して交換」「洗って何日か使用して交換」と、 使い方は人によって異なることがわかりました。
マスクの品薄状態により、 使い捨てマスクを節約して使用していることがうかがえます。
近くの人がマスクをせずにせきをしたら、 どう思いますか?
95%の人が「怒り」か「恐怖」を感じる
「心配になる」という文言を含む3つの回答の合計は、 回答者169人で全体の33.8%。
対して「イラっとする」を含む3つの回答の合計は、 回答者が307人で全体の61.4%。
今回の調査では、 マスク無しでせきをする人に直面した場合、 新型コロナウイルスへの感染を心配する「怖い」という感情より、 非常識だという理由で苛立ちを覚える人の方が多いことがわかりました。
いずれにせよ、 全体の95%以上の人が少なからず怒りや怖さなど、 ネガティブな感情を抱きます。
公衆の面前で咳やくしゃみをしたくなった際は周囲に気を遣い、 マスクが無い場合はハンカチで口を覆うなどの配慮を徹底しましょう。
【調査概要】
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
期間:2020年04月15日 ~ 2020年04月22日(複数回にわけて実施)
回答者数:350人(電車・バス通勤者調査とテレワーク利用者調査)、 500人(マスク調査)
回答者居住地:東京都・大阪府
回答者年齢:20~79歳
編集・構成 MOC(モック)編集部
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