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新型コロナウイルスによる在宅勤務や社会不安から「アルコール依存症」を増やさない・早期改善のために、今からできること。

 

 

COVID19(新型コロナウィルス)の広がりに伴う将来への不安感や在宅勤務などによるストレスから、 アルコール依存症者の増加・悪化が懸念される。

今回、依存症治療共同体 一般財団法人ワンネスグループは、実際に施設で回復に取り組んでいる人たちの声や、 アルコール依存に関するチェック項目などを発表した。

 

 

在宅勤務とアルコール

アメリカのアルコール依存症支援団体Alcohol.orgが3000人のアメリカ人労働者に対して行った調査によると、 例えばカリフォルニア州とニューヨーク州では対象となった労働者の38%が「在宅勤務中に飲酒している」と回答した。

また、 全回答者の1/3以上が1人でいる時には飲酒量が増えると答え、 1/5の回答者が隔離に備えてアルコールを備蓄したと回答している。

Drinking Alcohol When Working from Home

 

 

 

 

ワンネスグループでは、 現在入所・通所しながらアルコール依存症の回復に取り組む方々25名にアンケートを取り、 現在依存症に苦しんでいる方やその周りの方に向けたメッセージとしてまとめた。

多くの方には不必要な情報かもしれません。

ただ、 近くにいる方が人知れず苦しんでいるかもしれません。

このような状況ですので、 1人でも多くの 依存症ご本人や周囲で苦しんでる方々へ情報を届けたい思いで制作したレポートとなる。

 

自身がアルコール依存症だと自覚した瞬間は?

 

大酒飲みとアルコール依存症はどう見分けられるか?

 

飲酒量を減らすためにできる10のこと

回復に取り組む本人たちの経験談や、 ワンネスグループにおける回復の知見、 また、 ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン博士の提唱するウェルビーイングに関する「PERMA理論」を参照し、 「飲酒量を減らすためにできる10のこと」をまとめた。

P ositive Emotion/ポジティブな気持ち
E ngagement/没頭すること
R elationship/よい人間関係
M eaning/意義や意味を感じること
A complishment/上達している感覚

  1. カーテンを開けて、 朝日を浴びてみる。 窓を開けて風の冷たさを感じてみる。
  2. お風呂に入り、 歯を磨き、 部屋を掃除してみる。 リズムが変わって、 血行も良くなります。
  3. 家にいる時も身だしなみを整えてみる。 ヘアセットやお化粧、 寝間着を着替えるなど。
  4. ストレッチやランニング、 ヨガなど身体を動かしてみる。
  5. 自分で料理をつくってみる。 ご飯を食べるから、 自然とお酒の量が減る。
  6. 一緒にお酒をやめる仲間を見つける。
  7. 尊敬できるロールモデルを見つける。
  8. 寂しい、 孤独、 不安、 お酒のことは言えなくても、 そんな気持ちが共有できる仲間を見つける。
  9. 1つじゃなくて、 3つ以上のコミュニティに所属してみる。
  10. 飲酒のメリットとデメリットを書き出して、 そのリストを誰かとシェアしてみる。

回復に取り組む方々は、 「自分だけが苦しいんだと思っていた。 自分以外にも苦しんでいる人がいることを知ってホッとした。 その瞬間、 少し前が見れるようになった。 」と口を揃えていました。

 

 

AUDIT(Alcohol Use Disorders Identification Test)

最後に、 世界保健機関により作成されたAUDIT(Alcohol Use Disorders Identification Test)をご紹介。

過去1年間の飲酒状況についてそれぞれの質問で最も近い回答を選んでください。 カッコ内は点数です。

アルコール依存症かどうかのチェックシートはこちら

 

 

 

【一般財団法人ワンネスグループ概要】

ワンネスグループは、 依存症の経験者たちが中心となり、 治療共同体運営や、 理解促進活動などに取り組む団体。

薬物・アルコール・ギャンブル依存をはじめ、 女性専門支援やゲームを始めとする未成年依存症、 依存症家族の支援、 引きこもりなどの問題を抱える少年少女・ひとり親支援など、 幅広く社会のセーフティネットを構築することを使命に活動している。

 

アルコール依存患者の周りの方へ

本人に自覚がない場合や、 一見反省したように見えたからといって、 飲酒を許してしまうことは逆効果。

適切な治療・回復のプロセスを踏んでいくことが重要です。

また、 アルコール依存症には、 暴力をふるったり、 ふるわれたりという問題を併発している場合も多いです。 私たちでも、 周りの誰かに対してでも大丈夫です。 「助けて」という声を待っています。 生きて、 連絡をください。

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編集・構成 MOC(モック)編集部
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