人生100年時代を楽しむ、大人の生き方 Magazine

写真家 砂守勝巳の大規模個展「黙示する風景」。没後10年を経た今、そのメッセージをあらためて読み解く。

 

 

埼玉県東松山市「原爆の図丸木美術館」では、没後10年を経た写真家 砂守勝巳を再発見し光を当てた、「砂守勝巳 黙示する風景」を開催。

展覧会の初日(2月22日)には、椹木野衣さん、砂守かずらさんによるオープニングトークを午後2時から展示会場で行う。

未発表作品を含む約100点を展示する展覧会は、2020年2月22日(土)から4月5日(日)まで。

 

 

「砂守勝巳 黙示する風景」について

砂守勝巳(1951~2009)は沖縄本島生まれ奄美大島育ちの写真家。

15歳で大阪へ移り、プロ・ボクサーを経て74年大阪写真専門学院に入学。

75年に卒業し写真家として活動を始めた。

 

 

主に写真週刊誌を中心に活動し、その傍ら、フィリピン出身の沖縄米軍軍属で生き別れとなった父を訪ねた旅を主題にした作品も残している。

96年、写真集『漂う島とまる水』(クレオ刊)で第15回土門拳賞や第46回日本写真協会新人賞を受賞。

本展は美術評論家の椹木野衣をゲスト・キュレーターに迎えた展覧会。

 

 

椹木は「生前の砂守がその仕事に見合うだけの評価を得られなかった」と評し、その仕事に離散の痕跡を見出す。

初の大規模展となる本展では、未発表作品を含む約100点を展示し、没後10年を経た写真家 砂守勝巳を再発見し、光を当てる展覧会となる。

初日(2月22日午後2時より)には椹木野衣さん、砂守かずらさんによるオープニングトークを展示会場で行う。

 

 

砂守勝巳(すなもり・かつみ)プロフィール

 

1951年沖縄本島に生まれ、奄美大島で少年時代を送り、15歳で大阪へ。

プロボクサー(神林拳闘会)を経て写真家となる。

1975年3月、大阪写真専門学校(大阪ビジュアルアーツ専門学校)卒業。

1984年、ドキュメント・フォト集『大阪流転』で月刊プレイボーイ誌のドキュメント・ファイル大賞奨励賞受賞。

1996年、第15回土門拳賞・第46回日本写真協会新人賞受賞。2009年6月、胃がんにより57歳で死去。

著書に『カマ・ティダ – 大阪西成』(IPC、1989)、『オキナワン・シャウト』(筑摩書房、1992、『沖縄シャウト』と改題し2000年に講談社文庫)、『漂う島とまる水』(クレオ、1995)、『オキナワ紀聞』(双葉社、1998、『沖縄ストーリーズ』と改題し2006年にソニーマガジンズより刊行)など。

 

 

 

 

開催概要

開催日程: 2020年2月22日(土) – 4月5日(日)

会場  : 原爆の図丸木美術館

〒355-0076 埼玉県東松山市下唐子1401

主催  : 原爆の図丸木美術館

企画協力: 椹木野衣、砂守勝巳写真事務所

 

 

オープニングトーク

日時:2020年2月22日(土) 午後2時~

会場:丸木美術館企画展示室

出演:椹木野衣(美術評論家)、砂守かずら(モデル、エッセイスト)

参加自由(入館料別途)

 

公式HP

 

 

編集・構成 MOC(モック)編集部
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