人生100年時代を楽しむ、大人の生き方 Magazine

新型コロナウイルス感染症対策のため公演休止の新国立劇場。観賞必須の名作揃いの「巣ごもりシアター」もいよいよクライマックス!!

 

 

新型コロナウイルス に係る政府等の要請及び緊急事態宣言を受け、2月26日より全公演中止している、 新国立劇場。

5月29日(金)からの「巣ごもりシアター」には、マクミラン振付によるドラマティック・バレエの傑作『ロメオとジュリエット』が登場。

多くのリクエストにお応えしたアンコール配信となる『魔笛』、 日本を舞台とした新国立劇場随一の人気作『蝶々夫人』、 フランス・オペラの珠玉の名作『ウェルテル』が週替わりで登場する。

 

 

5月最終週からの配信(5月29日~6月5日)は 、 バレエ『ロメオとジュリエット』 。

言わずと知れたシェイクスピアの名作を、 英国が生んだ稀代の名振付家ケネス・マクミランがバレエ化した本作。

人間の永遠のテーマをドラマティックな振付で表現した、 新国立劇場バレエ団のレパートリーきっての人気演目。

悲恋の若い恋人達役を、 バレエ団屈指の人気ペアである小野絢子&福岡雄大が演じた2016年公演の映像を配信。

切れ味の良いテクニックで魅せる脇役たちや群舞にも注目を!!

 

続く6月5日~12日には、 「巣ごもりシアター」第1弾でお届けした モーツァルト『魔笛』 を、 皆様からのリクエストを受けてアンコール配信。

まさに“音の宝石箱”とも言える本作品は、 その耳なじみの良いメロディーと幻想的なストーリーから、 世界中の多くの子供たちのオペラデビュー演目として親しまれている。

アート界の巨匠ウィリアム・ケントリッジが映像を駆使して演出した本プロダクションは、 「世界中で最も哲学的」とオペラ芸術監督の大野和士も太鼓判を押している、 より多くの皆様にご鑑賞いただきたい一作だ。

 

第3週(6月12日~19日)の配信作品 『蝶々夫人』 は、 イタリアの名作曲家:プッチーニによる日本を舞台にした作品で、 新国立劇場でも幾度も上演を重ねた。

栗山民也氏演出の本プロダクションは “決定版”とも言えるシンプルながらも美しいもので、 毎年東京と関西で開催している「高校生のための鑑賞教室」でも度々取り上げている。

通常よりカメラを増やして撮影した今回の映像(2019年「鑑賞教室」公演)は、 台湾・台中国立歌劇院にて去る1月に上映され、 好評を博した。

美しい音楽で綴られる蝶々夫人の悲しい運命を、 劇場での臨場感そのままにご鑑賞できる。

 

そして最終週(6月19日~26日)には、 世界各地の名歌劇場の舞台で名声を博すテノール:サイミール・ピルグと、 その深い知性と感性溢れる精緻な歌唱で世界を席捲する名メゾソプラノ:藤村実穂子が出演した マスネ作曲『ウェルテル』 を配信。

ニコラ・ジョエルによる演出は、 ゲーテ原作の作品世界を美しく重厚に再現し、 作中人物の心の機微や苦悩を丁寧に描き出したプロダクション。

マスネならではの色彩豊かな旋律が描き出す、 成就することのない悲しい恋の物語を、 充実した声のアンサンブルと共にたっぷりご堪能できる。

なお、 6月26日(金)までの配信を持ちまして、 「巣ごもりシアター」は終了する。

 

 

【配信ラインアップ&スケジュール】

◆バレエ『ロメオとジュリエット』(2016年11月4日公演)

【配信日時】2020年5月29日(金)15:00~6月5日(金)14:00

 

 

【音楽】セルゲイ・プロコフィエフ

【振付】ケネス・マクミラン

【出演】小野絢子、 福岡雄大、 木下嘉人、 菅野英男、 奥村康祐、 渡邊峻郁、 貝川鐵夫、 本島美和 ほか

【指揮】マーティン・イェーツ

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

人々の心を惹きつけてやまないシェイクスピアによる永遠のラブストーリー。

巨匠ケネス・マクミランによるドラマティックな振付は、 プロコフィエフの繊細で豊かな音楽と一体となって登場人物の感情を余すところなく表現し、 観る者すべてを虜にする。

舞踏会での出会いの場面から、 バルコニーのシーン、 そしてラストの墓場のシーンまで、 名場面は枚挙にとどまらない。

2016年の上演より、 小野絢子、 福岡雄大主演の公演映像を配信。

 

 

◆オペラ『魔笛』(2018年10月3日公演)

【配信日時】2020年6月5日(金)15:00~12日(金)14:00

 

 

【指揮】ローラント・ベーア

【演出】ウィリアム・ケントリッジ

【出演】サヴァ・ヴェミッチ、 スティーヴ・ダヴィスリム、 安井陽子、 林 正子、 アンドレ・シュエン、 九嶋香奈枝、 升島唯博 ほか

【合唱】新国立劇場合唱団

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

大野和士オペラ芸術監督の就任第一作として上演されたモーツァルト不朽の名作。

現代アートの巨匠、 ウィリアム・ケントリッジによる素描とアニメーションを用いた美しい舞台が大きな注目を浴びた。

夜の女王の歌う二つの圧倒的な超絶技巧アリア、 パパゲーノの「おいらは鳥刺し」やパパゲーナとの楽しい二重唱「パ・パ・パ」など、 名曲に溢れており、 オペラ初心者にも楽しめる作品だ。

 

 

◆オペラ『蝶々夫人』(2019年7月6日公演)

【配信日時】2020年6月12日(金)15:00~19日(金)14:00

 

 

【指揮】飯森範親

【演出】栗山民也

【出演】小林厚子、 小原啓楼、 青山 貴、 山下牧子、 内山信吾、 島村武男、 星野 淳 ほか

【合唱】新国立劇場合唱団

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

明治の長崎を舞台に、 アメリカ海軍士官ピンカートンに一途な愛を捧げる15歳の蝶々さんの哀しくも美しい運命を描いたプッチーニの傑作オペラ。

新国立劇場での上演回数は100回を超え、 最も数多く上演されている人気作。

元演劇芸術監督、 栗山民也によるシンプルで美しい演出は、 『蝶々夫人』の決定版ともいえる名舞台。

はじめてのオペラとしてもおすすめ。

通常の公演記録映像より多くのカメラを使用したスペシャル映像でお届けします。

 

 

◆オペラ『ウェルテル』(2019年3月21日公演)

【配信日時】2020年6月19日(金)15:00~26日(金)14:00

 

 

【指揮】ポール・ダニエル

【演出】ニコラ・ジョエル

【出演】サイミール・ピルグ、 藤村実穂子、 黒田 博、 幸田浩子、 伊藤貴之、 糸賀修平、 駒田敏章 ほか

【合唱】新国立劇場合唱団

【児童合唱】多摩ファミリーシンガーズ

【管弦楽】東京交響楽団

ドイツの文豪ゲーテの小説『若きウェルテルの悩み』を、 マスネがロマンティシズム溢れる色彩豊かな音楽で描いたフランス・オペラ珠玉の名作。

ニコラ・ジョエルによる美しく重厚なプロダクションが、 ウェルテルとシャルロットの愛の歓びと苦悩の物語を描き出す。

世界一流歌劇場を席巻しているサイミール・ピルグ、 日本が生んだ世界のトップスター藤村実穂子が主演し、 大絶賛を博した2019年公演の映像。

 

 

~巣ごもりをもっと楽しく!関連動画 &関連企画

新国立劇場のSNSアカウントやYouTubeチャンネルでは、 配信作品の上演当時のダイジェスト映像や関連イベントの模様、 また出演者自らが今回の「巣ごもりシアター」のために作品の魅力を語るライブトークイベントなどを投稿&企画している。

より一層、 “鑑賞”の楽しみが深まるコンテンツが盛りだくさんだ。

 

バレエ ロメオとジュリエット

3分でわかる!バレエ『ロメオとジュリエット』

 

リハーサル映像(World Ballet Day LIVE 2019より)

 

 

◆オペラ『魔笛』
大野和士のオペラ玉手箱『魔笛』

 

オペラ 蝶々夫人
『蝶々夫人』ダイジェスト映像(2011年公演)

 

 

新国立劇場 「巣ごもりシアター」とは?

新型コロナウイルス感染症対策に係る政府等の要請及び緊急事態宣言を受け、 現在、 新国立劇場は2月26日の公演を最後に、 主催公演を全公演中止している。

「巣ごもりシアター」として名付けたオンラインでのサービスを、 4月10日より開始、 以来オペラ公演とバレエ公演の計7作品を各週配信している。

「巣ごもりシアター」総合案内ページはこちら

「巣ごもりシアター おうちで戯曲」はこちら

 

 

新国立劇場について

新国立劇場は、 日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、 オペラ、 バレエ、 ダンス、 演劇の公演の制作・上演や、 芸術家の研修等の事業を行っています。

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編集・構成 MOC(モック)編集部
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