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日本の古典戯曲を原案にルーマニア・シビウで生まれた演劇作品『スカーレット・プリンセス』が、東京と松本で上演決定!!

 

 

ルーマニアを代表する演出家であるシルヴィウ・プルカレーテが、 鶴屋南北「桜姫東文章」を原案にして創作した『スカーレット・プリンセス(原題:The SCARLET PRINCESS)』を2020年5月に東京・松本で上演することが決定した。

 

 

『スカーレット・プリンセス(原題:The SCARLET PRINCESS)』とは

『スカーレット・プリンセス』はルーマニアの都市シビウ市で開催されている世界最大級の演劇祭「シビウ国際演劇祭」において、 2018年にワールドプレミアとなった演劇作品。

江戸時代に活躍した歌舞伎の作者である四代目鶴屋南北の『桜姫東文章』をもとにした本作は、 原作に忠実でありながらも、 男女逆転の配役や現代のガジェットを取り入れるなど、 海外・特に欧州の視点から観た日本文化の全く新しい「本歌取」として誕生した。

 

 

本作品は、 ルーマニアで一年間に上演されたすべての舞台演劇作品の中で優れた作品に授与されるルーマニア演劇賞「UNITER」において、 2018年の最優秀作品賞・最優秀主演女優賞・最優秀舞台美術賞など5部門にノミネート、 3部門の最優秀賞を受賞。

本作品の演出は、 シビウにある国立ラドゥ・スタンカ劇場製作のレパートリーとして名作の呼び声の高い『ファウスト』や、 東京芸術劇場製作・佐々木蔵之介主演で高い評価を得た『リチャード3世』など、 古典作品を現代に高い普遍性をもって演出することに定評のあるルーマニアを代表する演出家シルヴィウ・プルカレーテが務める。

公演の意義

騒々しさと静寂、 圧倒的な美と醜さが支配する舞台の上を、 主人公の桜姫は自分の意志を決して捨てず痛快に、 時に残酷な笑いを振りまきながら自由奔放に駆け回る。

欧州を代表する演出家・プルカレーテと超一流の俳優・スタッフによって『桜姫東文章』は新たに『スカーレット・プリンセス』へと姿を変えた。

 

 

欧州の最大規模を誇るシビウ国際演劇祭を主催するルーマニア・ラドゥスタンカ劇場のレパートリーとして、 この規模で日本人作の古典戯曲の演目が製作されるのは世界でも類を見ない挑戦だ。

2018年のワールドプレミア以降、 ベルギーの首都ブリュッセルにも招聘され、 高い評価と熱狂を生み出した本作が、 今回満を持してアジア初演を日本で迎えることになった。

西洋の現代演劇の演出家が歌舞伎戯曲を本公演のような規模で上演する機会は史上初に近く、 舞台芸術の分野での長年にわたるルーマニアと日本の交流の結果『スカーレット・プリンセス』は創られたと言える。

私たちは日本から8,700km離れたルーマニアで生まれた『スカーレット・プリンセス』を上演することを通じて、 日本の観客、 特にこれからの未来を担う若い世代が「自分たちの文化が持つ魅力を再発見すること」につなげたいと考えている。

 

公演情報

【公演名】2020年ラドゥ・スタンカ劇場『スカーレット・プリンセス(原題:The SCARLET PRINCESS)』『The SCARLET PRINCESS』日本公演

【原作】四代目鶴屋南北『桜姫東文書』

【演出・上演台本】シルヴィウ・プルカレーテ

【衣裳】ドラゴシュ・ブハジアール

【音楽】ヴァシレ・シルリ

【出演】オフェリア・ポピ、 ユスティニアン・トゥルク 他

【劇場総支配人・プロデューサー】コンスタンティン・キリアック

【上演言語】ルーマニア語

【字幕】日本語・英語

【主 催】2020年ラドゥ・スタンカ劇場「スカーレット・プリンセス」日本公演実行委員会

 

 

東京公演

【公演日程】2020年5月3日 (日) 18:00/4日 (月) 14:00/5日 (火) 14:00

【公演会場】東京芸術劇場プレイハウス

【チケット料金(税込)】Premium ticket(良席確約・特典付き・枚数限定) 10,000円/ 一般 5,800円 / シニア(65歳以上) 4,800円 / U-30 2,800円

【チケット発売日】3月1日各種プレイガイドにて発売開始

 

 

松本公演

【公演日程】2020年5月9日 (土) 14:00

【会場】まつもと市民芸術館

【主 催】2020年ラドゥ・スタンカ劇場「スカーレット・プリンセス」日本公演実行委員会

【チケット料金(税込)】一般 5,000円、 65歳以上 3,000円、 18歳以下 2,000円
(未就学児入場不可)

【チケット発売日】3月14日各種プレイガイドにて発売開始
キャスト・スタッフ

 

 

上演台本・演出:シルヴィウ・プルカレーテ

 

ルーマニアを代表する演出家で、 イギリス、 オーストリア、 フランス等でも演出を手がける。

フランス政府からシュバリエ章、 ルーマニア政府より国家勲章を受ける。

彼の作品はエディンバラ、 アヴィニョン、 メルボルン、 モントリオールなど 世界中の権威ある演劇祭などで上演されている。

エディンバラフェスティバル批評家賞最優秀作品賞、 ピーター・ブルック賞、 ダブリン演劇祭批評家賞等、 受賞多数。

 

 

 

 

キャスト: オフェリア・ポピ

クルージェ・ナポカのパベシュ・ボバイ大学で演技を学ぶ。

ラドゥ・スタンカ国立劇場の看板女優として15年以上にわたり、 数々の同劇場のレパートリー演目で主演を務め、 代表作の「ファウスト」のメフィスト役では、 エディンバラ国際演劇祭正式招待公演で受賞を受けたほか、 最優秀主演女優賞、 助演女優賞などを数多くの作品で受賞。

日本での上演作品「ルル」「ガリバー旅行記」「オイディプス」などにも出演、 プルカレーテ作品には欠かせない存在となっている。

 

 

ラドゥ・スタンカ劇場について

『スカーレット・プリンセス』を製作したラドゥ・スタンカ劇場は、 現在のルーマニアのシビウ市に1788年に建設された伝統ある劇場。 2000年にコンスタンティン・キリアックが芸術監督就任以降その活動が評価され04年に国立劇場となった。

約50人の俳優が所属し、 古典から実験的作品までシーズン中に70作品、 年間に新作100数本を上演し精力的に活動している。

また94年以降毎年開催されるシビウ国際演劇祭の共同主催者でもある。

シビウ国際演劇祭は世界約70ヶ国の芸術家が参加し、 エディンバラ、 アヴィニヨンに並ぶ規模を誇る。

また、 演劇祭の黎明期から日本より数多くの劇団が同演劇祭には参加しており、 期間中にこれまでの演劇界への功績を讃えて贈られる”Sibiu walk of fame”には、 これまで日本から故・中村勘三郎、 串田和美、 野田秀樹らが受賞している。

 

 

編集・構成 MOC(モック)編集部
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