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春の華が咲き誇るインスタレーション展示。華道家・辻雄貴の手による作品展を日本橋高島屋S.C.新館にて開催中!

 

 

桜の花が咲き始め、 山々は自然の恵みを感じる春に色めいてきたこの時期、日本橋高島屋S.C.新館B1~2Fにて華道家・辻雄貴によるインスタレーションを展開。

本企画は、 日本橋高島屋の年間展示企画「多の森 Oho no Mori plants sculpture exhibition ―二十四節気でつくる生命の森―」の関連イベント。

空間との親和性とさわやかな高揚感を是非。

 

 

「多の森 Oho no Mori plants sculpture exhibition ―二十四節気でつくる生命の森―」

 

 

華道家・辻雄貴による、 人間と自然の関係性を取り戻す空間『多の森』。 約2週間で変化する山の風景「二十四節気」を、 いけばなによって都市空間に入れ込む事をコンセプトに、 日本橋高島屋S.C.新館2Fにおいて2019年9月より年間展示を行なっている。
『多の森』とは、 辻がその土地の遍歴や各地の”ゲニウス・ロキ”(土地の精霊)から受けたインスピレーションをもとに、 その芸術性で生命の彫刻としての「森」を顕現させるプロジェクト。

これまでにはニューヨーク「Neue House. Madison Square」(2016年)、 東京代官山「LOKO GALLERY」(2017年)、 東京表参道「山陽堂ギャラリー」(2017)にて展開されており、 日本橋高島屋新館S.Cは4回目の開催となった。

 

 

『Sakura Season’s  Greetings』

「Season’s Greeting」は、 季節の折り目に送る「挨拶状」に使われる言葉であり、 春を招来する桜の樹は、 人々を賑わせる”奇特(きどく)の花”と言われます。

桜は古来、 人々の生活に寄り添う植物である一方で、 神秘的な魅力が歴史上で語られてきた。

満開に咲き誇るサクラの表情は光や風によって様々な景色を作り出し、 人が自然と集まり言葉を交わすような不思議な力があるとされている。

 

 

今回使用する花器と照明、 グラフィックに登場する”カガセオ ”では、 そのような桜の多面性をモチーフとして表現。

いけばなとプロダクト、 サイネージに映し出されるグラフィックによる空間の重なりは、 桜に潜在する人と植物の繋がりや神秘性を引き出し、 一つの景色となって春の訪れを知らせる。

また、 辻のアートワークは空間だけでなく、 地域とその環境との繋がりを意識した循環を作り出し、 環境保全や物づくりの技術の普及へと繋がる。

今回の桜は、 山の環境に配慮し剪定した際の余剰資源を使用し、 花器や照明の制作には地域の若手の職人が携わっている。

商業施設を彩るのは人と親しく関わってきた植物と、 職人の技巧が込められた作品だ。

辻はそれらをいけばなへと昇華させ、 今回『Sakura Season’s Greetings』では季節の折目に交わされる挨拶を表現します。

プロフィール

辻雄貴(つじゆうき)

華道家、 シャクジ能アーティスティックディレクター

1983年静岡県出身。 工学院大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。

株式会社辻雄貴空間研究所代表取締役。

建築という土台を持ちながら追求する「いけばな」は、 既存の枠組みを超えて、 建築デザイン、 舞台美術、 彫刻、 プロダクトデザインなど、 独自の空間芸術として演出される。

人と建築と植物の三つの関係性を考え、 植物の生命力と人間の創造力を融合させた空間表現は他に類がない。

近年は、 国内外問わず様々なブランドとアートワークを発表。 世界を舞台に、 日本の自然観・美意識を表現している。

また、 日本の古来の芸能やものづくりの神の名を冠した「シャクジ能」を能楽師大倉流大鼓方大倉慶乃助と共に旗揚げ。

いけばなと能が同時代に生まれたことを前提に、 伝統芸能の新しいかたちを提案している。

「シャクジ能」では、 移動舞台のデザイン・基本設計や舞台美術などを手がけるアーティスティック・ディレクターとしても活動している。

2013年、 フランスにて「世阿弥生誕650年観阿弥生誕680年記念フェール城能公演」の舞台美術を手がける。

2015年、 静岡とフランス、 カンヌとの文化交流事「シズオカ×カンヌ×映画祭」では、 アーティスティックディレクターに就任。

2016年、 ニューヨークカーネギーホール主催公演にていけばなを披露。 カーネギーホール史上初の華道家となる。

 

 

 

編集・構成 MOC(モック)編集部
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