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美しい自然環境を守るために。観光立国ニュージーランドが旅行者向けの行動指針を公開。

 

 

かつてない訪日観光客に湧く日本。

環境や観光資源を守っていくために、必要なこととは何か?

今回、ニュージーランドで提言されている、 旅行者向けの環境への配慮の指針をまとめた「ティアキ・プロミス(TIAKI Promise)」をご紹介。

観光立国日本の未来を考える上で参考にしたい内容だ。

 

 

ティアキ(TIAKI)とは、 ニュージーランドの先住民マオリの言葉で「環境や人々を守る」という意味。

ニュージーランドの人々は大地との特別な絆を大切にしており、 ティアキ・プロミスにまとめられた基本の姿勢は、 この美しい国を守るため旅行者として、 配慮するポイントを示している。

 

大地や海や、 すべての自然を守るために、 優しい歩みで、 足跡は残さない。

安全に旅を楽しめるよう、 気配りと思いやりの心を忘れない。

ニュージーランドの文化を尊重し、 柔軟な心で旅をする。

<左から>

自然を守る

クリーンに保つ

安全運転をする

準備を怠らない

敬意を払う

 

 

TIAKI Promiseを紹介した動画はこちら

 

 

Jucy (キャンピング&レンタカー会社)

 

 

日産のe-NV200をベースにした試作車で、 2人の観光客が、 13,000kmにおよぶ距離をニュージーランド国内で走り、 実証実験を行った。

その結果をもとに、 改良された電気キャンピングカーのレンタルが2019年6月から予約開始。

このクルマの開発に成功したJucy社のCEOのDan Alpe氏は、 「観光客の方々はガソリンやディーゼルといった国外から輸入している高価な燃料に代わって、 低価格で再生可能なエネルギーで動く電気キャンピングカーを利用すると、 燃料費を低く抑えることができます。 そのセーブしたお金で、 ニュージーランドの観光をさらに楽しむことができ、 ひいてはニュージーランドの経済の発展にも貢献します。 」と語った。

 

 

Nightsky Cottage (ごみゼロのラグジュアリー・エコ・リトリート)

 

 

ごみゼロの世界へようこそ。 北島のワンガヌイ地方にある、 このコテージでは、 一切プラスチックを使用しておらず、 滞在中に使ったダンボール、 紙、 缶、 プラスチック、 ガラスはすべて回収して、 再利用する。

食べ残しも、 コンポストにいれて肥料として活用します。 シャンプーや石鹸などのバスルームのアメニティ、 さらには、 ディッシュウォッシャー用の洗剤など清掃用具一式、 すべてニュージーランド産で100%自然由来の成分で、 できる限りハンドメイドのものを選んでいる。

上下水は、 すべて自分たちでまかない、 排水は、 コテージ内で処理している。

 

de Preaux Lodge (エコフレンドリーなファームスティ)

 

 

北島のマタマタにあるJoyさんとIanさんが営むファームハウス。

ハーブや野菜、 パンなどの食材はすべて自家製で、 卵も、 近所の放し飼いの鶏の農家からわけてもらっている。

また雨水は再利用され、 施設内の水は3回ろ過されている。

できる限りLEDを使い、 ソーラーパネルで、 電力を供給している。

Sherwood Queenstown(エクスペディアに、 世界で最もサステナブルなホテルとして選出される)

 

 

南島のクイーンズタウンにある、 全80室のコミュニティホテルのSherwood Queenstownが、 エクスペディアの選ぶ、 世界で最もサステナブルなホテルに選ばれた。

彼らは、 施設を新しく作るのではなく、 できるだけ既存の施設を大切に使い続け、 改修する場合は、 環境に負荷の少ない素材を選んで使用している。

また電気の供給はすべてソーラーパネルでまかない、 食事の99%はニュージーランド産の原材料を使っている。

野菜の葉物は、 40%が自家製のオーガニックで、 はちみつも自分たちで採集しているというこだわりようだ。

また地域の絆づくりに力をいれ、 エコ教育や、 健康のためのプログラムなど、 コミュニティ作りにも投資している。

 

 

編集・構成 MOC(モック)編集部
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