東海道五十三次の53番目の宿場「大津宿」は昔、 東海道五十三次の宿場町として栄えた面影が多く残る地域。
この古民家カフェの建物は、 古くは『木賃宿』(きちんやど)といって、 旅人が素泊まりするための簡素な宿でした。
40年間続いた和菓子屋さんが閉店することになり、 2016年に地元の工務店が支店「大津百町スタジオ」として改修。
料理教室やセミナーなど、 地域のコミュニティスペースとしても使われていましたが、 「ここがカフェだったら」「もっと気軽に入りたい」という地元の方の声に応え、 カフェにリニューアルされることになりました。
カフェの近くには琵琶湖をはじめ、 世界文化遺産の延暦寺や石山寺など、 映画の舞台にもなった寺社仏閣があります。
昨年は67年ぶりに琵琶湖疏水(びわこそすい)が開通したり、 古民家ホテルがオープンするなど、 最近話題のスポットとして注目が集まっています。
席はカウンター席が6席。 室内は、 懐かしさを感じるガラス戸や土壁が。 心地よい空間でくつろげるよう、 木をふんだんに使った店内となっています。
一番のオススメは、 何と言ってもハンドドリップで淹れる本格コーヒー。 コーヒーは、 あっさりマイルドな「琵琶湖ブレンド」、 バランスがよく飲みやすい「百町ブレンド」がオススメ。 値段は一杯500円(税別)。
豆は、 プロのコーヒーサービスマンの上級資格「アドバンスド・コーヒーマイスター」の手で、 選別から焙煎、 味作り、 抽出されたもののみ使用されています。
焙煎前後に計4回、 手作業で選別された豆を使用。 産地や生産者、 栽培方法、 精製、 輸送管理が明確な、 世界の全生産量の5%と言われる高品質なコーヒーを提供。
こちらのカフェは、 北欧家具などのインテリアで設えられており、 古民家と北欧テイストが融合した空間。
知る人ぞ知る、 北欧デザイナー ハンス・J・ウェグナーや、 フィン・ユールなど、 世界中で愛されている上質な家具でコーディネートされています。
店内には、 大津の歴史が分かる書籍が多数置いてあり、 誰でも自由に読むことができます。 歴史を辿ってみるのも面白そうです。
ゆったりとした時間が流れる店内で、 歴史と文化の香りを感じながら、 くつろぎのひと時を楽しんでみてはいかがでしょうか。
『MOV’S(town&coffee)』/ 大津百町スタジオ
【お問い合わせ 077-526-8881】
営業時間 10:00~18:00 定休日 水曜・毎月第3火曜
住所 滋賀県大津市御幸町1-56
編集・構成 MOC(モック)編集部
人生100年時代を楽しむ、
大人の生き方マガジンMOC(モック)
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